Apple Watch

まぁ、私は前から Apple Watch が欲しくて仕方がなかったんですよね。 時計として。特に、タイムキーパーという仕事道具として。
ただ、時計とはいえ、価格は11万円ですから、ぽんとは買えず、熟考させられました。 下見もしました。 じゃんぱらに行って、中古の Apple Watch の出物がないか何度も確認しちゃいました。 スポーツバンド版は少し安いのは分かっていましたが、私には合わないデザインであることも分かっていました。仕事で使うのだから、ある種のファッション性と目立たなさも重要でした。というか、ピンときたのはミラネーゼループで、それしかない、という感じ。というのは、ミラネーゼループと同じっていうか、オリジナルのミラネーゼループな腕時計を子どもの頃に親戚の実業家の方がしているのを見ていて、むかし憧れていたんです。今だった50万円はする高級腕時計かと思える機構が、なんと11万円と思えて、そう考えると格安に思えたんですね。
タイムキーパーは欲しかったんです。というのは、私、立場的にいろんな作業を時間を区分けして取り組まないといけないし、どれも滞らせてはならないのです。ところが、性格としては、夢中になったら他の事をは見えなくなっちゃう性格で、いったん、何かにあることがあったら、そのことに夢中になってあっという間に時間が消えてなくなります。 それじゃダメなんです。で、カード型のタイマー(DRETEC製のやつ)をポケットに入れたり、カシオの Timers11 という元々はサッカー用の、しかし、ちょっと複雑なタイマーを簡単に組める腕時計をしていたりしました。特に Timers11 はタイムアップの通知をヴァイブレーターのみで通知してくれるので、ビジネスで使っていても周囲に音をたてないでタイムアップがわかって、3年近く愛用していました。しかし、スタンドアロン型の腕時計には、スケジュール表と連動することが無いという欠点がありました。
AppleWatch は、数多くのスマートウォッチの中で、めずらしく、基本中の基本である「時計」機能にこだわった腕時計です。えっ?と思われるかもしれませんが、各社からスマートウォッチが発表・発売されていますが、カタログみて、イチオシの機能が「時計」になっているスマートウォッチは他にないです。アラーム数は無制限、タイマー数も無制限、音声認識でのコントロールもでき、インターネット上の各種カレンダーとも同期ができ、スケジュールの事前通告が可能。世界時計を同時表示することもできます。ここの腕時計機能が一番大事で、かつ、私が一番欲しかった機能なんですな。このこだわりは表示されている時刻をJSTと比較したときに凄いと思いました。ふつう、電波時計でも、JSTと見比べると1秒の始まりまでは合っていないのですが、Apple Watch は 0.1秒の桁でもあっていて、秒針が 12 のところを流れる瞬間に JSTの時報がポーンと心地よく同期してます。 
他のスマートウォッチは、なぜか、時計やタイムキーパー機能を軽視しています。 実は、以前、Sony製のスマートウォッチを使っていたのですが、時計やアラームの作りこみがカシオの格安腕時計以下でした。いろんなスマートウォッチの発表を読みまくりましたが、なぜかこだわりのポイントは時計ではなく、アクティビティトラッカーだったり、電子マネー支払いだったり、ゴリラガラス採用だったり、家電コントロール機能だったりします。そんなんいらねぇ。いや、あれば便利なのはすごくわかる。が、欲しいのはそういうガジェットじゃねーんだよ、良質な腕時計が欲しいんだ。まず、タイムキーパー機能を100%実現したうえで、他の機能に取り組んでくれ。。。
んでだな、今年、AppleWatchを買うと決断し、 1月1日に発注 (自分が欲しいミラネーゼループなApple Watchはほとんど中古品が出回っていなかった。中古品のAppleWatchはスポーツバンドばかりで辟易とした、おれみんながそんなにフィットネス好きだったとは知らなかったぜw)。そしたら、すぐ届いたので(元旦でもオーバーナイトデリバリーとは!)、もう一週間ぐらいになる。感動した。ミラネーゼループがこんなに柔らかくて、しっとりしているなんて。手首の付け根よりちょっと体がわの方、骨と筋肉の構造上、手首を回しても太さが変化しない点が一点だけあり、AppleWatchはそこに着けることを前提に設計されているから、そのポイントにくるように微調整してあてがうと、こんな経験は生まれて初めてなのだが、文字盤のケースのサイズが腕表面のちょうど平らになっているところにピッタリはまるのである。しっくり張り付いて、腕を振っても全くブレない。これが従来の腕時計のバンドだとこうはいかなかったんだ。 どうしてもバンドの穴の位置に制約されて、完全にはピタッとしないものだと思っていた。ミラネーゼループは無段階調整が効くので、完璧にフィットしやがる。 あと、寝るときに充電するために外した時にびっくりした。 腕の皮膚に腕時計をしていた跡が無いのである。 ふつう今までの時計では、腕時計の締め付け跡の凹凸がしばらく皮膚表面に残っていたものだが、それがない。 ということは、皮膚表面近くの血行まで全く阻害していないということになるのだろうか。丸一日装着していても、ピタッと吸い付いたようにブレないので、装着感がなく、前つかっていたカシオの腕時計のような、ちょっとしたうっとおしさが無いのである。 あと、汗がすぐに乾燥し、運動後でも腕時計のところに汗疹ができなかったのも、良かった。 時計として、すっかり気に入ってしまった。 ここまでフィットするバンドは、おそらく他のスマートウォッチには無いんじゃないかな。 他社のスマートウォッチは、バンド交換可能って主張することで、バンド問題からは逃げている感じがするもんね。
タイムキーパーとしては、時間を何に消費したか、タイムラインのログを残せる機能が大事である。 Apple Watch ではログ機能はアプリに任されているが、そこは App Store には良質なアプリが揃っている。 最初のお気に入りアプリは、 Timesheet というアプリで、何か作業を始めるときに音声入力、または iPhone からの入力で作業名を告げると、開始が記録され、終わった時に終了が記録されると、経過時間がわかるというシンプルなアプリである。が、このアプリの良いところは、記録が「カレンダー」に残る点で、そのカレンダーを Apple Watch のタイムトラベル機能で確認したり(だから過去の何時何分に何の作業をやっていたか、簡単にレビューできる)、作業内容別に消費時間の内訳けグラフ表示をしたり、週間タイムラインで作業の進め方を全体的に見なおしたりが出来る。また、開始するとき(もしくは開始中でも)、予想所要時間に合わせてタイマーをセットすることができ、作業時間が予想以上にかかっているとき、心地の良いチャイム音で状況チェックの告知をしてくれる。作業終了の記録忘れを防ぐ効果もあるが、最初に述べた一つの仕事にだけ時間をかけすぎてしまう失敗を防ぐのにも非常に役に立つ。 また、作業によっては、たとえば、同僚との会話から始まった仕事のように、開始が曖昧で予め入力出来ない場合がある。 そんな場合は、あとから、カレンダーアプリでカレンダーを修正して記録を直すこともできる。 カレンダーが他のツールで修正された場合、作業時間の集計は自動的に再集計され直し、内訳グラフに反映される。 ここのところは、Apple Watch OS の出来が良いところでもあるが、アプリが OSの機能にフルスペックで対応してくれているから実現している自由度の高さかと思う。 カタログの機能一覧には現れてこないポイントかもしれないが、本当によくできているアプリである。 
昨日、このブログエントリを投稿しなかったのは、なんちゅうか、この記事 Apple Watch を褒めすぎじゃない? って感じたからである。でも、やっぱ良いなぁ、と、思っているのと、CES2016で発表された各社スマートウォッチが、全部、そろいもそろって、それ的外れだろうって感想を抱いちゃったのも事実だなぁ、って思ったので、まぁ良いやと

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